BFB 検査済み種子のご提案

BFBとは?

ウリ科果実汚斑細菌病(Bacterial Fruit Blotch)は当初スイカを中心に大きな問題となった病害ですが、現在おおよそ全てのウリ科作物にて発病することが認められています。

この病害の特徴は、幼苗期および果実追熟期に顕著に発症します。

1980年代にアメリカで発生したケース(スイカ)ではほぼ100%の青果が収穫できない被害となりました。

加えてまた種子伝染することが知られており、ウリ科作物の主要採種地であるタイ・中国をはじめとする東アジア・東南アジアではBFB発生が頻発している状況で、全てのウリ科作物について汚染種子がいつ流入しても不思議ではありません。

BFB がもたらす生産現場への影響

ウリ科の苗、特に接木苗を扱う現場では罹病個体から健全個体へBFB病原体が飛散し、2次感染する危険性が指摘されています。

一方で果実収穫期に発病した株が発見された場合には圃場を封じ込め、連作を止めるなどの処置が採られます。

そのため、苗および青果生産の現場では極めて懸念されるべき病害のひとつです。

BFB 対策について

この病害を未然に防ぐためには種苗の流通前検査が有効です。

BFBは種子感染が起因して発症するケースが殆どあり、種苗の生産に携わる民間企業においてはその品質に責任が伴います。現在、BFBへの対策は種子消毒が主たる手法のひとつとして提案されていますが、これまで研究された消毒方法では種子表面の殺菌は可能であっても種子内部に存在する病原体の殺菌は不可能でした。

そのため、BFBに対しては、事前に流通する種子の検査を行うことが最も有力な対策です。

BFB に対する投射の取り組み

久留米原種育成会ではグループ会社のアクレードテクノ社に生産種子ロットの全て(国内採種は原種種子のみ)を委託検査し、その安全性については常に対策を追求しています。お客様のご要望に応じては当社のBFB検査証を発行しています。

検査手法の紹介

種子検査は単一ロットごとに抜き取り(サンプリング)して検査を行います。

この検査に供試する種子数は10,000粒です。※1

当社では下記の3つの試験を行い、総合的に種子ロットの健全性を評価します。

01

Sweat-bag seedling

独立行政法人種苗管理センター開発の特許技術で※2、多量の種子に微量混入したBFBの病原体を正確且つ効率的に検出できます。ロットに病原体が存在した場合、袋内部は湿潤で病原体の増殖に最適な栄養条件であることから病原菌が増殖する仕組みです。重度に感染している場合は胚軸や子葉が腐り、病徴が現れます。

02

PCR法(遺伝子診断)

病原体のDNAを特異的に検出し感染の有無を判定します。病原体ゲノム内の複数DNA領域を検査することで、極少量のBFB病原体も逃さずに検出でき、検査の精度を高める方法です。

03

選択培地検定

BFBの病原菌が生存しやすく、雑菌が生存しにくい特殊な培地を使用し、病原体が存在した場合に生菌を分離し、遺伝子診断します。場合によっては血清検定および病原性検定へ供試し、健全性のチェックを行います。

  • ※1) 独立行政法人種苗管理センター・EurofinSTA・Naktuinbouwが推奨する検体数です。ただしロット内数量が少ない場合は全種子量の10%を供試します。
  • ※2) 特許第4633645号(植物種子の病原菌検査方法)。アクレードテクノ社は独立行政法人種苗管理センターと当該特許の使用許諾契約を締結しております。 

種子分析受諾サービスについて

アクレードテクノ株式会社が受託検査サービスを行っております。BFBについての種子分析に必要な種子数は10,000粒、または全量の10%(ロット内の種子が10,000粒に満たない場合)を供試し、検査手法は上記の方法(Sweat-bag seedling法および遺伝子診断、選択培地法)のとおりです。検査対象は全てのウリ科作物で、検査期間は4週間ほどです。アクレードテクノ社の証明書が発行されます。

  • BFB検査 依頼規約をダウンロード(PDF)
  • BFB検査 依頼書をダウンロード(PDF)

詳しくはinfo@kurume-gensyu.co.jpまでお問い合わせください。