開発・研究・栽培 [育種部・栽培管理部]

ニーズを察知する情報収集力で産地に合致した品種を開発

育種部は名のとおり品種を育成する部署です。

品種は開発のための情報収集から育種目標を設定し育成されます。

情報とは、推進課が巡回する各産地のニーズをもとに
収集・集積されたもので、育種部はこれをもとに産地(=お客様)の
要望に見合った品種を育成します。

何が望まれているのか、いち早く情報を察知することがポイントです。

業務ワークフロー

  1. 遺伝資源の収集・評価
  2. 各作型・地域性に対応した原種の育成とF1品種の開発

    早期選抜技術(病理研究室)

  3. 抑制栽培用品種

    促成栽培用品種

    露地栽培用品種

研究内容

実験室

品種の育成は圃場で実際に作物を栽培しながら、その特徴を評価し行われます。しかし従来の品種改良は目標の設定から品種ができあがるのに5年から10年を要する極めて開発期間の長いものづくりでした。このような背景から研究室では遺伝子を使った評価方法を用いて品種の評価を行い、その期間短縮を図っています。産地の要望に対して迅速に応答する役割を担っています。

研究農場

研究農場では品種の選抜をメインに行っています。様々な育種目標に応じた親種を育成し、それら親を組み合わせた試験品種を育成しています。毎年新しい組み合わせを検定し、数々の試験品種の中から適したものを選び出します。検定の内容は収量・作りやすさ・病気への強さを評価します。この検定を行うことでこのような品種ができます。

  • 収量=生産性を高めてより収益を上げる品種
  • 作りやすさ=省力化(労働時間削減)のために作業効率を向上させる品種
  • 病気への強さ=農薬の散布回数を減少させることができ、食の安心安全を追及した品種

これらの検定をパスした品種は最終的に各産地へ送り出されます。

研究者の声

自分が納得した品種よりも、生産者に喜ばれるものを作ることが喜びです。

育種部 育種課 部長

井戸 昇

キュウリの育種で重要なことは収量性があがること・果形が安定性していること・耐病性を兼ね備えていること、この3つを重点に置いた育種を信念においています。この3点は研究農場の育種目標でも挙げたとおり、生産者にとって最も求められる性質です。育種という業務を遂行するにあたって、自分が納得した品種というよりも、生産者に喜ばれるものを作ることがいちばんの喜びです。

栽培管理課の役割は、タネを世に送り出す最初のステップを担っています。

栽培管理部 主任

與田 和文

栽培管理課の役割はタネを世に送り出す最初のステップを担っています。育種課が開発した試作品種を既存の品種と比較し、データを蓄積するのが主な仕事の中心です。品種の様態は天気という不確定要素に左右されるため、再現性の高いデータを蓄積するために高いノウハウを要します。そのため、温度・水・湿度・肥料等をしていくが、毎日の管理の中でキュウリを見ながら、キュウリの様子に応じた栽培管理を心がけています。